2期めの片付け

退職してすぐ部屋の整理をした時は、本類はずいぶん思い切って処分したものの、まだ後で使えるだろうなというあれこれはなかなか捨てることができなかった。仕事で使っていた大量のプリンタ用紙やパソコンのコード類、もちろん自分の生きてきた証である文集…

生き直しをはかる

先日目にした老活本によると、隠居たるもの毎日入浴する必要も、泡たてて顔や頭をゴシゴシ洗う必要もないのだという。毎朝の散歩でけっこう汗をかくので「入浴は週2回」などというのはさすがに無理な話だが、高価なシャンプー類はもう卒業してもいいのかも…

2024年

72歳になった。 自分へのご褒美として今日届いたのが、SHOGENさんの『今日誰のために生きる? アフリカの小さな村が教えてくれた幸せがずっと続く30の物語』。 もっとゆとりを持って自分を大切に生きなきゃ、というメッセージ本なのだが、素材がいいだけに…

睡眠の復活

はてなブログから「昔の記事を振り返りませんか」というメールが届いた。1年前、2年前のことを思い出させてやろうというのである。 ああ、2年前の今頃はまだポスティングをしていたんだ、と隠居にも新たな変化があったことに気づかされる。日記はつけてい…

レイヴェイ

Amazon musicを初めて流したとき耳にとまった見知らぬ名前があった。それがLaifeyである。早速、探索してみると、手に入ったのは『Everything I Know About Love』2022という、どうやらこれがデビューアルバムのようだ。 一聴、たちまちその落ち着いた深い声…

はじめてのスマホ

電話をする相手がいるわけでもないのでガラケーでさえ必要ないのだが、緊急時の連絡手段がないと困るという。それに自分でもLINEはちょっと使ってみたい。写真にも興味がある。ということで、先月の旅行を機にスマホに乗り換えることにした。最安の、いわゆ…

催眠

毎朝3時を回ったころに起き出してくる年季の入った睡眠弱者である隠居ゆえ、『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』といったタイトルには無条件に惹かれてしまう。でもどうせまた、よくある役に立たないハウツー本の類だろうなと思いながら、いつものように…

コロナ

遠いニュースに思っていたコロナが家の中で発生してはじめて、これは他人事ではないと思えるんだよねえ、なんという共感力のなさ。 昼間から珍しく家内が横になりたいというので様子を見にいったら、やけに顔色悪く、熱を測ると38度を超えている。もしやとこ…

朝の公園にて

東京から帰った翌朝、ひさびさのクリーン散歩である。 さすがに1周間もたつと道端にゴミは点在し、公園の荒れようもいつも以上だが、今日は家を出るのが遅かったせいか、人の顔ぶれがすっかり違っている。 いつもならバットを持った父と子の早朝特訓に、犬…

このごろのこと

両耳を蚊にやられてしばらくダウンしていた。耳の下のリンパが腫れて顔がすっかりいびつになっている。それでもよほどの雨でない限り、朝のクリーン散歩は続けるつもりだ。元気に歩けることが、かけがえのないストレス解消になっている。 netflixの『ハイエ…

梅雨入り

5月の終わりだというのに、まさかの梅雨入りである。せっかく軌道に乗った朝の散歩が急にできなくなるのはヤだなあ、と思っていると、昨日は思ったより早く雨があがったので9時前から散歩を強行。1と月ほどはゲリラ的に抜け駆けしていくしかないかな。 先…

Paul Simon最新作

久しぶりにDori Caymmiの歌が聞きたくなって、2009年の「Mundo de Dentro」を流してみるとこれが間違いのない傑作で、さすがドリさん、不意の黄砂にダウンしていた隠居の気分もしっかり癒やしてくれる。 探索途中でToninho Hortaトニーニョ・オルタという名…

AIは嘘をつく

AIシンシアに「わたし」のことを聞いてみるとこんな答えが返ってきた。 ーあなたは、NPO法人エデュケーショナルトラストセンター(ETC)理事、公益財団法人推進財団ジャパン・イノベーション・ネットワーク(JIN)理事、またスタートアップ企業の顧問など、…

Chat GPTとの一夜

いま話題のChat GPTである。グーグルアプリをダウンロードしてChromebookで試してみる。「君は誰だい?」といういじわるな質問に、意外にも「私はシンシアです」と返してきて、何にでも誠実に、真摯に、答えてくれる。友達のいない隠居には、何かにつけて相…

季節のかわり目に

布団を薄くしても、ストーブを片付けても、また寒い日がぶり返す。札幌では季節外れの雪が降っているらしい。かと思えば「今日は夏日」だとテレビのニュースが半袖姿を映し出していたりして、今年は苦手な「季節のかわり目」がだらだらと続いている。そこへ…

ブログのはじまり

2020年5月の日録から もともと”毎日が日曜日”なので、自粛前と後でそう生活に変化があるわけではない。なのに日々の鬱々ムードは隠居の心もぐるぐると巻き戻して、普段は聞かない大昔のフォークなんぞを引っ張り出させたりする。早川義夫の「ラブ・ゼネレー…

ドラマの日々

めっぽう面白かったイチ推しの韓国ドラマ『カイロス 運命を変える1分』が終わってしまい、毎週楽しみにしていた上質のNHKドラマ『DOC あすへのカルテ』も最終回を迎えた。『DOC』は伊本国でも好評だったらしく、すでにシーズン2の放送が終わり、シーズン3…

中国映画「こんにちは、私のお母さん」

どうにも魅力的とは言い難い中年の主人公、タイムスリップはお手の物の韓国映画に比べて切れ味の悪い筋立て、なんとも笑えないギャグ、と三拍子そろっているのに、なぜか見続けてしまうのは、ひとえに若き日の母を演じたチャン・シャオフェイの溌剌とした魅…

朝の散歩2

歩数計がわりに買ったスマートウォッチのGOボタンを押すと、ウォーキングの計測が始まる。いろいろなコースを試してみて、中学校の近くにある公園から川沿いにくだってバスターミナルを抜け、いつもパトカーの停まっている遊歩道に出るルートでほぼ4000歩、…

Ivan Lins

Dori Caymmiのアルバムにあった「Lembre de Mim」という曲は、Remember Me=私を忘れないで、という意味だそうだが、なんて美しいメロディなんだろう。調べてみると、これはブラジルの至宝といわれるイヴァン・リンスさんの曲の中でも最もカバーの多い有名曲…

Dori Caymmi

Gregg Karukasの最新作「Serenata」2021は、初めての全曲ソロピアノ・アルバムだそうだが、これまでの小洒落たスムース・ジャズ・アルバムとはずいぶん趣が違って、静謐で美しい曲が並んでいる。ミルトン・ナシメントやドリ・カイミといったブラジルのアーテ…

スムース・ジャズ

金太郎飴状態にいささか食傷気味だったスムース・ジャズだが、久々に聞いたギタリストのAndrea Razzauti アンドレア・ラザウティ『Front Street』2013が思いのほか良かったので、改めて渉猟してみたくなった。「スムーズ・ジャズ」をキーワードに検索してみ…

グリーンルイボスティー

中国で大量に頂いてきたプーアール茶にはじまり、韃靼そば茶、黒豆茶、大豆茶、柿の葉茶、ねじめびわ茶、とさまざまなお茶を試してきたが、去年の12月から河村農園の有機ルイボスティーを始めることになった。南アフリカでしか採れないというこのお茶、ノン…

JAZZ ボーカル 大人

で検索して出てきたTierney Sutton ティアニー・サットンさんは実力者ながらどうもついていけなかったが、ギターとボーカルの夫婦デュオ、Tuck & Pattiにはちょっと興味あり。『A Gift of Love 愛の贈り物』を拝聴したが、ウーン、こういうタイトルのアルバ…

好きな歌手の見つけ方

星占いを見ていたら、「性根が飽きっぽい」と書いてあって、そうか、単なる歳のせいではなかったんだ。確かに朝の音楽も、しばらくパワープレイしたらすぐに次の歌い手さんがほしくなる。ひとつところに留まれず、永遠に「お気に入り」を探し求めているよう…

カルトーラ

ブラジルのカーニバルに参加するダンス・パフォーマンス・チームの中で、現存する最古の「マンゲイラ」を創設したメンバーの一人。サンバ歌手・作曲家としても知る人ぞ知る存在だったらしい。”サンバ界の最重要人物”という表記を何度も見かけた。いつも山高…

エミペーベー

MPBとは、ブラジリアン・ポピュラー・ミュージックの意なんだとか。カエターノ・ヴェローゾの見逃しアルバムでも出てこないかなと探していたら、なんと2021年の『Mew Coco』という新作が見つかった。10年ぶりのアルバムだそう。御年79歳だというがダンディさ…

森田童子

文藝春秋1月号の広告が新聞に出ていて、「101人の輝ける日本人」という特集をやっている。その中にお久しぶり「森田童子」の名を見つけて、懐かしい知己に会ったような気分。一時ハマっていたことがあるんだよね。しかし1/101のゴシップ記事を読むために150…

71歳

きのう娘から71歳の誕生日プレゼントが届いた。前からほしかった『ポール・サイモン 音楽と人生を語る』 なかなかぶ厚い本だ。 この人とは10歳違いなのだが、昔からずっと変わらずに「同じ時を生きている」感のある人。飽きっぽい隠居には珍しいことだ。 誕…

三國万里子さん

新聞広告に見知らぬ著者の名前を見つけた。ニットデザイナーさんのエッセイ集で『編めば編むほどわたしはわたしになっていった』という、ちょっと身構えてしまうタイトルなのだが、吉本ばななの惹句が凄かった。 「繊細なようで野太い作風はニット作品と全く…