「Bossa Nova Sambalero」(1993)というアルバムが気にいって朝によく流しているのだが、中でもマリア・トレード(Maria Toledo)の歌う「Sambalero」のメロディが妙に心にフィットする。で調べてみると、なんと旦那さまの作った曲でしたか。
あの「黒いオルフェ」の作者、ブラジルのギタリストLuiz Bonfa氏である。
ボンファのアルバムはあまりに多すぎて選ぶのに困るのだが、いま気にいってパワープレイしているのはボンファ夫婦共演の『ブラジリアーナ Braziliana』(1965)と、スティーヴ・ローレンス&イーディ・ゴーメによるボンファ曲集『Bonfa & Brazil』(1967)である。
イーディ・ゴーメは「恋はボサノバ Blame it on the Bosasa Nova」で有名な人だが、スティーヴ・ローレンスも「悲しき足音」というヒット曲を持っていて、ダニー飯田とパラダイスキングがカバーしていたそうな。こちらのお二人もご夫婦である。そのせいかみんなのびのび楽しそうで、こっちまで幸せな気持ちになる。
そうか、ボサノヴァを聞くと心がフラットになって、その次にふんわり幸せの種を蒔いてくれるようなところが好きなのかなと思ったりする。
本日はずばり「ボサ・ノヴァ」という邦題のついた『Plays And Sings Bossa Nova』(1963)を選んでみた。抜けるような冬の青空を見ながら、暖かくした室内で聞くに何とふさわしいBGMだろう。