新顔さんもいいけれど、反動で、なじみのあるJAZZスタンダードが聴きたくなる。
するとGloria Estefanの『Standards』2013というアルバムが見つかった。この人ののびやかなスペイン語のバラードが好きで一時よく聴いていたものだが、ラテンの女王がしっとり歌い上げるスタンダード集もなかなかいいものである。
さらに思いがけず『Brazil 305』2020という新作まで手に入る。過去の代表曲をブラジル風にアレンジして録り直したアルバムだというではないか。
これに全編アメリカンポップスをカバーした『Hold Me Kiss Me』1994を加えると最強のラインナップ、ただいまパワープレイ中である。
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しばらくして気になるジャケットを見つけたので検索していると、『Stevie Wander Presents Syreeta』1974というアルバムを発見。なんとスティーヴィー・ワンダーのもと奥様。しかも離婚後に作られたアルバムだというから頭の中を??が駆け巡る。
「なんだまだ子供じゃん」と思わず口をつく特徴的な声にまんまとひっかかって、しばらく後を追ってみる。
蜜月時代にスティーヴィーの全面バックアップで完成したデビュー・アルバムが『Syreeta』1972、そして離婚後の上記アルバムに続いて、3枚めも『Syreeta』1980、想像するに、スティービーから独立して新たなデビューを目論んだようなタイトルなのだが、これがなかなか良いのですな。
中でもBilly Prestonとデュエットした「Please Stay」が気に入って、『Billy Preston & Syreeta』 1981も聴きたくなった。Billy氏はビートルズのアルバムにもしばしば参加していて、”5番目のビートルズ”と呼ばれていたそうな。こうして知らない世界が広がっていくのは何とも楽しい。
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歌ものに飽きて、静かなピアノ曲でも聴きたくなった。そういえばアンドレ・ギャニオンってよく聴いてたっけ、と久々に流してみるけれど、どうもしっくりこない。
そんな時、”瞑想のピアニスト”という言葉にひっかかったのが、神戸生まれのWong Wing Tsanさん。ウォン・ウィンツァンと読むらしい。日本のニューエイジ・ミュージックシーンの第一人者と言われても、初めて聞く名前だ。とりあえず名盤といわれる『Fragrance』を聴いてみると、これがなかなかいいじゃないですか。朝といわず1日流しておける音楽ってなかなかないものだけれど、これならどんな気分にも寄り添ってくれそう。