JAZZ ボーカル 大人

 で検索して出てきたTierney Sutton ティアニー・サットンさんは実力者ながらどうもついていけなかったが、ギターとボーカルの夫婦デュオ、Tuck & Pattiにはちょっと興味あり。『A Gift of Love 愛の贈り物』を拝聴したが、ウーン、こういうタイトルのアルバムはすぐに飽きちゃうんだよねえ。

 ところが、そのPattiつながりで出てきたPatti Austin パティ・オースティンさんは久々の大当たりでありました。「デビュー作にしてこのクォリティ」というレビュー通り、『End of a Rainbow』1976はなかなか聞かせる名盤で、1曲めの優しげな美声にいきなりもっていかれるという経験はあまりしたことがない。でもこの人、ジャケでずいぶん損してるよなあ。

 そのバティさんが客演しているAndrea Razzauti アンドレア・ラザウティ『Front Street』2013は、数多聞いたスムースジャズ・ギター・アルバムの中でもピカイチと言えましょう。朝のパワープレイにもってこいの、軽妙にしてしっとり、そこに語りかけるようなパティ・オースティンの歌が入ってくるとまさに絶品の味わい。隠居イチ推しであります。