スムース・ジャズ

 金太郎飴状態にいささか食傷気味だったスムース・ジャズだが、久々に聞いたギタリストのAndrea Razzauti アンドレア・ラザウティ『Front Street』2013が思いのほか良かったので、改めて渉猟してみたくなった。「スムーズ・ジャズ」をキーワードに検索してみて、今回、初見で気にいったのが、Gregg KarukasとBrian Simpsonという二人のピアニストである。

 グレッグ・カルーカスさんはもう66歳というから、今まで名前を知らなかったのが不思議だが、初のソロアルバムでグラミー賞を獲ってしまう才人だそうで、どのアルバムもレビューは好評。朝のBGMにはこのうえない。

 ブライアン・シンプソンは61歳、カルーカス氏と並んでツートップだそうだが、隠居の好みはジャケットセンスが残念なカル氏のほうかな。

 活躍場所をなくした骨伝導イヤホンをつけてメロウな音楽を流しながら、星野博美のweb連載を読むというのがちょっとした楽しみになっている。