梅雨入り

 5月の終わりだというのに、まさかの梅雨入りである。せっかく軌道に乗った朝の散歩が急にできなくなるのはヤだなあ、と思っていると、昨日は思ったより早く雨があがったので9時前から散歩を強行。1と月ほどはゲリラ的に抜け駆けしていくしかないかな。

 先日、新聞で書評の出た『たぬきの本 里山から街角まで』はアマゾンでまだ品切れが続いている。毎年、誕生日にほしい本をおねだりするのだが、今年の「誕生日・本」筆頭にしようかなと思うほど、もの狂おしい。隠居してから、ほしいものがあるとそのことばかり考えてしまうんだよね。子供のころ漫画雑誌の裏に載っていた夢のマジックキットが死ぬほどほしかったのとあんまり変わらないかもしれない。いや、それにしてもたぬき愛好者ってそんなにいるものかね、とボヤきつつ、著者の村田哲郎氏がmuratanuiという名前で出している『街角狸写真集』を見つけて、いそぎ注文。

 『山之口貘 すごい詩人の物語』という本の佇まいに興味を引かれて、あれこれ調べている途中に、伊野孝行というはじめましてのイラストレーターさんを知る。なかなかわたくし好みのようである。

 「山之口獏と娘の泉さん」を収めた『画家の肖像』は残念ながら絶版状態。NHKでやっていたという「大人の一休さん」の本をキンドルで無料放出していたのでのぞいてみると、これが何とも素晴らしい労作だが、この本も新本はないようだ。その後に作られた『となりの一休さん』はこれも「誕生日・本」の候補ということにしておいて、corner shop INOで『ゴッホ』を注文。届くまでのつれづれに「伊野孝行✕南伸坊WEB対談」を読んでいるのだが、知らない絵描きさんの名前が多数出てきてなかなか面白い。ちょっと本腰を入れて読んでみよう。