2024年

 72歳になった。

 自分へのご褒美として今日届いたのが、SHOGENさんの『今日誰のために生きる? アフリカの小さな村が教えてくれた幸せがずっと続く30の物語』。

 もっとゆとりを持って自分を大切に生きなきゃ、というメッセージ本なのだが、素材がいいだけに、もっと面白くなったはずだよなあと残念。誰でも文才に恵まれているわけではないけれど、これは既にあるメッセージを安直にコピーして本にしてしまったプロデューサーの責任だろう。

 それがあったせいか、レビューベタ褒めだった秋山楓果『ストーリーで語る』という文章修行の本を読み始めたが、だんだん退屈になってくる。

 今、ちょっと興奮しているのが、昨日たまたま出会った古賀及子という人の文章。

 ”web日記の第一人者”なのだそうだが、独特のグルーブ感をもった文章が妙に癖になる。

 2月発売予定のエッセイ集『気づいたこと気づかないままのこと』のサイン本が手に入るというので、思わずポチってしまった。

 音楽は、Laufey=レイヴェイが2023年最後で最大の収穫と思っていたら、年の瀬になって「A Night To Remember」という曲が出てきた。ここでコラボしているフィリピン生まれロンドン育ちのbeabadoobee(ビーバドゥビーと読むらしい)がなかなか良いのである。大人びたLaufeyと甘ったれたbeabadoobeeの声が姉妹のように似ていて、朝散歩でアルバムをハードプレイ中。

 自分の中で中国ドラマNo.1に輝く『星漢燦爛』が遂に終わってしまい、続いてウー・レイ主演の『愛なんてただそれだけのこと』がスタートした。現代劇だがこれはこれで面白い。しばらく見守ってみよう。

 と思っていたら、アジドラで始まった『ハピネスー守りたいものー』にハン・ヒョジュが出ていたので吃驚。5年ぶりのドラマ復帰だという。何かを失えば何かが始まる。今年もドラマの楽しみは尽きないようだ。幸せなことに。