2022-01-01から1年間の記事一覧

エミペーベー

MPBとは、ブラジリアン・ポピュラー・ミュージックの意なんだとか。カエターノ・ヴェローゾの見逃しアルバムでも出てこないかなと探していたら、なんと2021年の『Mew Coco』という新作が見つかった。10年ぶりのアルバムだそう。御年79歳だというがダンディさ…

森田童子

文藝春秋1月号の広告が新聞に出ていて、「101人の輝ける日本人」という特集をやっている。その中にお久しぶり「森田童子」の名を見つけて、懐かしい知己に会ったような気分。一時ハマっていたことがあるんだよね。しかし1/101のゴシップ記事を読むために150…

71歳

きのう娘から71歳の誕生日プレゼントが届いた。前からほしかった『ポール・サイモン 音楽と人生を語る』 なかなかぶ厚い本だ。 この人とは10歳違いなのだが、昔からずっと変わらずに「同じ時を生きている」感のある人。飽きっぽい隠居には珍しいことだ。 誕…

三國万里子さん

新聞広告に見知らぬ著者の名前を見つけた。ニットデザイナーさんのエッセイ集で『編めば編むほどわたしはわたしになっていった』という、ちょっと身構えてしまうタイトルなのだが、吉本ばななの惹句が凄かった。 「繊細なようで野太い作風はニット作品と全く…

Samara Joy

Anna Maria Jopekさんとの出会いは隠居にはなかなかのトピックだったが、アルバム蒐集も佳境に入ったところで、また次の新たな才能と出会ってしまった。釣れるときってこういうものなんだよねえ、とわかったようなことを言っておるが釣りはしたこともない。 …

Anna Maria Jopek

ジャケットはありがちな美人ジャズ・シンガーの雰囲気だが、いや、これはまるで別格の歌姫というべきだろう。 どうしてこんなすごい才能が知られていないのか不思議だが(自分が知らないと無名だと隠居は思い込んでいるもので)、ポーランドの音楽家、Anna M…

骨伝導

耳が悪くなってから音楽を聞く楽しみを失ってしまった98歳の母に、骨伝導イヤホンはどうだろうと思いつく。調べてみると、難聴にも種類があるらしく、骨伝導の効果のあるなしは人によるらしい。ならダメ元でやってみよう、というのがこの頃すこうしアクティ…

捨てる1

隠居生活に入った60の節目に、部屋の片付けを試みて本類をかなり処分して以来だから、もう10年になる。70の年に改めて断捨離めいたことをしてみようと思い立った。 平野ノラが1日15分のお片付けを勧めていたので、それぐらいなら隠居にもできるかもしれない…

Cleo Sol

このオーガニックな心地よい歌声は今季BESTかもしれない、と思わせる。英のネオソウル・シンガー、クレオ・ソルさんである。 2018年に初リリースした4曲入EP『Winter Song』が話題になり、翌年、ラッパーのLittle Simzの『Gley Area』というアルバムでボー…

朝の散歩

退院して2か月もたつとさすがに体重は順調すぎるほどの回復をみせ、何とかしなければと焦る日々。このごろようやく気温も適正になってきたので、朝の散歩を始めることにした。 朝の光を浴びると、体内時計がリセットされて睡眠に効果的だという。前よりはよ…

Willie Nelson

歌の巧さは認めるけれどウィリー・ネルソンは無骨過ぎてあんまり好きじゃなかった。ロマンチックなフリオ・イグレシアスなんかにハマっていた頃のことだから、無理もないが、驚くのは甘美な「Crazy」がそのウィリーさんの曲だということだ。 それが昨日、た…

コンチャ・ブイカ

ベスト盤につけられる「Essentials」という言葉をキーに検索していたら、知らない歌い手たちの名前があまりにも多いのに驚く。この歳になって自分が世界のほんの微々たる部分しか知らないことを思い知らされるのは、なんとさばさばと心地よいものか。そして…

最近のこと

退院してはや2か月がたとうとしている。早いものだなあ。 その間に6回、蚊にやられた。今も右股がうずいている。蚊アレルギーも一時に比べるとましになってきたが、こうたて続けにくるとさすがに気分は下がる。そこへ台風が来たりすると、隠居というものは…

Jane Siberry

日本のサイトが突然閉まって寂しい思いをしていたが、「おしゃれクリップ」で見かけた中島美嘉のアルバムを探しているときに思いがけない復活を知る。これは嬉しい。ほしかったフォーク・クルセダーズの「紀元貳千年」や、はっぴいえんどを手に入れてしばら…

Wong Wing Tsan

瞑想のピアニスト、と呼ぶのだそうな。香港出身の父と日中ハーフの母の間に神戸で生まれたウォンさんは、ジャズプレイヤー江夏健二として活動を始め、やがて即興演奏を取り入れたヒーリング・ミュージックの世界にたどりつく。今や日本のニューエイジ・ミュ…

グロリア・エステファン

新顔さんもいいけれど、反動で、なじみのあるJAZZスタンダードが聴きたくなる。 するとGloria Estefanの『Standards』2013というアルバムが見つかった。この人ののびやかなスペイン語のバラードが好きで一時よく聴いていたものだが、ラテンの女王がしっとり…

ペットボトル温灸

なにやら不思議な"つながり"を感じることがある。 初めてKindle本を買ったのが2月2日のこと。 翌日、Kindle unlimitedの30日無料お試しを申し込む。 ちょっと覗いてみたいMac雑誌や各種ムックが無料で読めるのに惹かれたからだが、隠居にとって新しいこと…

クワイエット・ストーム

"クワイエット・ストームの貴公子"と呼ばれるKemの新しいアルバム『Love Always Wins』2020に、なんと大好きなトニー・ブラクストンとのデュエットが入っているというので、さっそく聴いてみた。引退を考えていた彼女がベビーフェイスの助けで復活のアルバム…

Kindle

『たっきーママの簡単2ステップ!オートミールレシピ』が読みたくて、初めてKindle本を買った。タイムセールで半額以下だという。タブレット1枚あればいつでも読めて自在に拡大できるのが嬉しい。早速オートミールのおむすびを作ってみる。 ついでにKindle…

この世で一番美しい曲

ボサノヴァを追い続けた先で出会ったカエターノ・ヴェローゾさん、1981年のアルバム「Outrras Palavras オウトラス・パラーヴラス」の中にそれはあった。 わが ”この世で一番美しい曲"=「Dans Monile 僕の島で」である。 ”僕の島で彼女と二人、太陽に焼かれ…

ワイヤレスヘッドホン

年に一度、どうしてもほしいものを奥様にねだる。いつであろうとそれが誕生日祝になる。実はあと11か月も先なんだけど。 今年はワイヤレスヘッドホンをおねだりした。いいアルバムがたまってくると、ある程度の音量で楽しみたくなる。でも音楽の好みは人さ…

スリー・グッド・シングス

70歳古希になる誕生日から「スリー・グッド・シングス」というメンタル・リセット法を始めた。その日の終わりに、①できたこと ②楽しかったこと ③感謝することを3つ思い出して紙に書くだけ、という拍子抜けするほど簡単なものだが、たぶん天の邪鬼な隠居は、…

マルコス・ヴァーリ

「Marcos Valle Tudo - Discografia De 1963 A 1974」という11枚組のボックスセットを手に入れることができた。63〜74年にオデオンから出た全10枚のアルバムのデジタルリマスター版に、未発表音源集「Lost Sessions」1枚を加えた、ファンならずとも唾を飲み…

ルイス・ボンファ

「Bossa Nova Sambalero」(1993)というアルバムが気にいって朝によく流しているのだが、中でもマリア・トレード(Maria Toledo)の歌う「Sambalero」のメロディが妙に心にフィットする。で調べてみると、なんと旦那さまの作った曲でしたか。 あの「黒いオルフ…

わが心のどら焼き

ゆうべ『世界ニッポン行きたい人応援団』の「どら焼き」の回を見ていてあまりに美味しそうだったので、明日、歩いて買いに行こうよという話になった。歩ける距離にどら焼きが売りの和菓子屋さんがあるのだ。念のためにHPをチェックすると10〜14日までは臨時…

ジョアン・ドナート

Bossa Novaといえば、巨星アントニオ・カルロス・ジョビンに、並び立つジョアン・ジルベルト、といったところだが、もうひとりの天才と呼ばれながらいまいち輪郭のはっきりしないジョアン・ドナートJoão Donato については、これまでじっくり聞くということ…

年末年始の本

年末にご贔屓の「買取王子」で本を3冊買った。 愛知県にあるネット宅配買取サービスの会社だが、「もったいない本舗」と合わせてここで古本を買って裏切られたことがない。ほしい本でこの2店からの出品があるときは迷わず古本を買うようになった。 前から…