Anna Maria Jopekさんとの出会いは隠居にはなかなかのトピックだったが、アルバム蒐集も佳境に入ったところで、また次の新たな才能と出会ってしまった。釣れるときってこういうものなんだよねえ、とわかったようなことを言っておるが釣りはしたこともない。 …
ジャケットはありがちな美人ジャズ・シンガーの雰囲気だが、いや、これはまるで別格の歌姫というべきだろう。 どうしてこんなすごい才能が知られていないのか不思議だが(自分が知らないと無名だと隠居は思い込んでいるもので)、ポーランドの音楽家、Anna M…
耳が悪くなってから音楽を聞く楽しみを失ってしまった98歳の母に、骨伝導イヤホンはどうだろうと思いつく。調べてみると、難聴にも種類があるらしく、骨伝導の効果のあるなしは人によるらしい。ならダメ元でやってみよう、というのがこの頃すこうしアクティ…
隠居生活に入った60の節目に、部屋の片付けを試みて本類をかなり処分して以来だから、もう10年になる。70の年に改めて断捨離めいたことをしてみようと思い立った。 平野ノラが1日15分のお片付けを勧めていたので、それぐらいなら隠居にもできるかもしれない…
このオーガニックな心地よい歌声は今季BESTかもしれない、と思わせる。英のネオソウル・シンガー、クレオ・ソルさんである。 2018年に初リリースした4曲入EP『Winter Song』が話題になり、翌年、ラッパーのLittle Simzの『Gley Area』というアルバムでボー…
退院して2か月もたつとさすがに体重は順調すぎるほどの回復をみせ、何とかしなければと焦る日々。このごろようやく気温も適正になってきたので、朝の散歩を始めることにした。 朝の光を浴びると、体内時計がリセットされて睡眠に効果的だという。前よりはよ…
歌の巧さは認めるけれどウィリー・ネルソンは無骨過ぎてあんまり好きじゃなかった。ロマンチックなフリオ・イグレシアスなんかにハマっていた頃のことだから、無理もないが、驚くのは甘美な「Crazy」がそのウィリーさんの曲だということだ。 それが昨日、た…
ベスト盤につけられる「Essentials」という言葉をキーに検索していたら、知らない歌い手たちの名前があまりにも多いのに驚く。この歳になって自分が世界のほんの微々たる部分しか知らないことを思い知らされるのは、なんとさばさばと心地よいものか。そして…
退院してはや2か月がたとうとしている。早いものだなあ。 その間に6回、蚊にやられた。今も右股がうずいている。蚊アレルギーも一時に比べるとましになってきたが、こうたて続けにくるとさすがに気分は下がる。そこへ台風が来たりすると、隠居というものは…
日本のサイトが突然閉まって寂しい思いをしていたが、「おしゃれクリップ」で見かけた中島美嘉のアルバムを探しているときに思いがけない復活を知る。これは嬉しい。ほしかったフォーク・クルセダーズの「紀元貳千年」や、はっぴいえんどを手に入れてしばら…
瞑想のピアニスト、と呼ぶのだそうな。香港出身の父と日中ハーフの母の間に神戸で生まれたウォンさんは、ジャズプレイヤー江夏健二として活動を始め、やがて即興演奏を取り入れたヒーリング・ミュージックの世界にたどりつく。今や日本のニューエイジ・ミュ…
新顔さんもいいけれど、反動で、なじみのあるJAZZスタンダードが聴きたくなる。 するとGloria Estefanの『Standards』2013というアルバムが見つかった。この人ののびやかなスペイン語のバラードが好きで一時よく聴いていたものだが、ラテンの女王がしっとり…
なにやら不思議な"つながり"を感じることがある。 初めてKindle本を買ったのが2月2日のこと。 翌日、Kindle unlimitedの30日無料お試しを申し込む。 ちょっと覗いてみたいMac雑誌や各種ムックが無料で読めるのに惹かれたからだが、隠居にとって新しいこと…
"クワイエット・ストームの貴公子"と呼ばれるKemの新しいアルバム『Love Always Wins』2020に、なんと大好きなトニー・ブラクストンとのデュエットが入っているというので、さっそく聴いてみた。引退を考えていた彼女がベビーフェイスの助けで復活のアルバム…
『たっきーママの簡単2ステップ!オートミールレシピ』が読みたくて、初めてKindle本を買った。タイムセールで半額以下だという。タブレット1枚あればいつでも読めて自在に拡大できるのが嬉しい。早速オートミールのおむすびを作ってみる。 ついでにKindle…
ボサノヴァを追い続けた先で出会ったカエターノ・ヴェローゾさん、1981年のアルバム「Outrras Palavras オウトラス・パラーヴラス」の中にそれはあった。 わが ”この世で一番美しい曲"=「Dans Monile 僕の島で」である。 ”僕の島で彼女と二人、太陽に焼かれ…
年に一度、どうしてもほしいものを奥様にねだる。いつであろうとそれが誕生日祝になる。実はあと11か月も先なんだけど。 今年はワイヤレスヘッドホンをおねだりした。いいアルバムがたまってくると、ある程度の音量で楽しみたくなる。でも音楽の好みは人さ…
70歳古希になる誕生日から「スリー・グッド・シングス」というメンタル・リセット法を始めた。その日の終わりに、①できたこと ②楽しかったこと ③感謝することを3つ思い出して紙に書くだけ、という拍子抜けするほど簡単なものだが、たぶん天の邪鬼な隠居は、…
「Marcos Valle Tudo - Discografia De 1963 A 1974」という11枚組のボックスセットを手に入れることができた。63〜74年にオデオンから出た全10枚のアルバムのデジタルリマスター版に、未発表音源集「Lost Sessions」1枚を加えた、ファンならずとも唾を飲み…
「Bossa Nova Sambalero」(1993)というアルバムが気にいって朝によく流しているのだが、中でもマリア・トレード(Maria Toledo)の歌う「Sambalero」のメロディが妙に心にフィットする。で調べてみると、なんと旦那さまの作った曲でしたか。 あの「黒いオルフ…
ゆうべ『世界ニッポン行きたい人応援団』の「どら焼き」の回を見ていてあまりに美味しそうだったので、明日、歩いて買いに行こうよという話になった。歩ける距離にどら焼きが売りの和菓子屋さんがあるのだ。念のためにHPをチェックすると10〜14日までは臨時…
Bossa Novaといえば、巨星アントニオ・カルロス・ジョビンに、並び立つジョアン・ジルベルト、といったところだが、もうひとりの天才と呼ばれながらいまいち輪郭のはっきりしないジョアン・ドナートJoão Donato については、これまでじっくり聞くということ…
年末にご贔屓の「買取王子」で本を3冊買った。 愛知県にあるネット宅配買取サービスの会社だが、「もったいない本舗」と合わせてここで古本を買って裏切られたことがない。ほしい本でこの2店からの出品があるときは迷わず古本を買うようになった。 前から…
朝刊連載の益田ミリ「オトナになった女子たちへ」が10周年を迎えたそうな。「さまざまなできごとによって人の心は変化していく。わたしもまた次の10年で変わっていくのかもしれません」とあって、そういえば退職してもう10年になるんだ、としみじみ思う。こ…
始まりは「Diana Panton for Quiet Corner」という新譜だった。ダイアナ・パントンとは浅からぬ顔見知りだったが、クワイエット・コーナーとは、はて何だろう。 調べてみると、HMVのフリーペーパーの名前だという。HMVは世界展開している英のレコード販売店…
スタートが2020年の1月だから、スープジャー生活も2年めの半ばを過ぎた。 THERMOSのホームページでレシピを担当しているお弁当研究家・野上優佳子さんの『スープジャーで楽するお弁当生活』を見ながら、最初のジャー選びも楽しかったし、毎日の調理は何よ…
スーパーで買い物の途中、BGMで流れてきた聞き覚えのある旋律に思わず手が止まる。そういえばピアノトリオなんてしばらく聴いていなかったよなあと懐かしくなって、帰ってから古いHDDを引っ張り出してくる。 還暦を迎えたころ、大人のJAZZを楽しめるようにな…
昨日発表された内閣府の『高齢社会白書』によると、「家族以外で相談や世話をしあう親しい友人がいない」と老人の31.3%が答えていて、高齢者の孤立が深刻な課題になっているのだという。 なんだ、ヒトリなのはオレだけじゃないんだ、と素直に思う一方、何か…
大好きな韓国の女優ハン・ヒョジュがヒロインを演じて国民的人気を得たと聞くドラマ「トンイ」を、CSでやるというので早速チェックすると、なんと全60話もあるという。 もとより興味も知識もない朝鮮王朝時代の歴史ドラマである。隠居がいくら暇だからとい…
髪を伸ばしはじめた可愛い孫に大風量のドライヤーを買ってやろうと検索している時だった。L字型のものに敏感になっていたせいで目がとまったのであろうそれは、しかし先端に大きな丸いものがついていて、どうみてもドライヤーでもないし電動ドライバーでもな…